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◆研修会開催中のうれしいニュース◆
先月の1月13日より2月13日まで、シェムリアップ州にて「図書館活動のための教材作り研修会」が開催されています。参加者はSVAの図書館活動が対象としているシェムリアップ州全郡(12郡)のすべてのクラスタースクール(学校群)の中心校、56校の校長先生と図書館員です。範囲が広いので、1回5日間の研修を、場所を変えて4回開催します。1回につき約3郡が対象です。
さて、今回の研修会の中でうれしいニュースを一つご報告したいと思います。実は、1年半前にこの事業(JICA草の根技術協力事業「カンボジアにおける小学校での図書館活動普及のための人材育成事業」)をシェムリアップで開始して以来、図書館活動が他の学校と比べて大変遅れている、うまくいっていない学校が2箇所ありました。S小学校とP小学校です。2校ともそろって2月2日から6日の研修会に参加したのですが、蓋を開けてみてびっくり。
最下位だったS校は校長先生が教員の中からようやく図書館員を選抜して、今回の研修会に参加したのですが、この若い先生(男性)が非常にやる気満々で積極的にWSに参加して入るのには驚きました。図書館活動にあまり関心がないと思っていたその校長先生も今回の研修会に熱心に参加しているではないですか。2月4日,6日と謄写版の実習だったのですが、この校長先生が意外に絵がうまく、謄写版を使ってみんなで手作り絵本を作ったのですが、校長先生がすべての挿絵を書いていたのには驚きました。校長先生に図書館活動はどうですか伺うと、「これから、図書館を整備します」とのこと。うれしかったですね。この言葉を信じて、S小学校の今後の図書館活動が楽しみです。
それから2番目に消極的だったP小学校も校長先生と図書館員が研修会に参加。この二人も積極的に参加していました。校長先生は謄写版の印刷にかかりきりで、図書館員の男の先生は鉄筆でのステンシルきりにかかりきりでした。
謄写版の実習は3グループに分かれて行ったのですが、この2校となんと図書館活動が最も活発なH小学校(今回のWSには校長先生と女性の図書館員2名の計3名が参加)が同じ第1グループとなったこともあり、良い刺激を受けたことでしょう。
今回の研修会のモニタリングを4月末から6月にかけて実施する予定ですが、この2校の変化を見るのが今から楽しみですね。
以上、シェムリアップから今回の研修会の報告でした。 手束耕治
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◆SVA東京事務所より◆
みなさま、こんにちは!
昨年3月から「絵本を届ける運動」でパートタイムスタッフをしております、森田寿美江です。東京事務所の2階にある大きな作業台、または地下の倉庫で絵本と奮闘する日々を送っております。
そして毎日、たくさんの絵本が東京事務所から全国でシール貼りをしてくださるみなさまの元へ出発し、たくさんの気持ちが込められて返ってくるところに立ちあわせていただいております。絵本といっしょに同封されてくるお手紙を読んでみると、「娘と息子と絵本を楽しんだあと、カンボジアの子どもたちにその絵本が届く日を想像しながら絵本にシールを貼りました。」など、絵本に紡がれた言葉にはならない物語を感じることがあります。
また、事務所にてシールの貼られた絵本の最終チェックをしてくださるボランティアさんの声に耳を傾けると、「この絵本を手にした子はどう感じるかな?」「自分の小さいころにも、こんな絵本があったらよかったなぁ…」など、常に遠くにいる誰かのことや、近くにいる誰かのことを想像して作業されていることに気がつきます。経験や環境を問わず、たくさんの人とのつながりを可能にするのは、絵本のもつ力なのかもしれません。
そんな私自身も、かつて絵本を通して大切な出会いに恵まれました。縁あって、家の近くに住むミャンマー人の小学生の日本語の家庭教師をすることになった際、最初はお互いの言葉も文化もよくわからないなかで、近くの図書館に彼女のお母さんと3人で出かけて絵本やかみしばいを楽しみました。絵の色や文章のひびきが楽しくて、そこに絵本が1冊あるだけで、可能性は大きく開くことを感じました。その時、彼女はお母さんにミャンマー語で「この図書館にある本をいつか全部読みたい!」と話してくれたそうです。そして最初に彼女が自分の言葉として話してくれた日本語は、ミャンマーを紹介した写真絵本を手にして「せんせい、ミャンマー、April(4月)、あついです。」英語まじりでしたが、何よりもそのことばに彼女の気持ちがあったことを感じて、すごくうれしかったのを覚えています。
あの日から2年。「世界中どこにいても子どもたちが必要とする言葉を学ぶことができて、自分の文化を大切にできる」ことに携われるSVAでの仕事にやりがいを感じています。
そして先日、1月29日に東京事務所からアジアの子ども達に向けて2万冊以上の絵本が出発しました。これからそれぞれの国で、絵本がたくさんの人と出会い、また新たな物語が紡がれていくことに期待しています!
森田寿美江
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◆第14回お話し大会◆
第14回お話し大会が、SVAとJICA、教育省との共催でプノンペン教員養成校にて2009年2月24日から27日まで4日間に渡ってプノンペン教員養成学校で開催されました。今年は10州とプノンペン市から各6名、計66人の教員や図書館員が参加しました。
今年の優勝者はティム・ティアリーさん(23歳)、コウ・トゥカウ小学校の教員です。同小学校は、400人の児童と8人の教員が勤務する、コンポン・チュナン州チョウル・キリ郡ではかなは大きな学校です。彼女が同校で教員の仕事を始めたのは2007年、同州の教員養成校を卒業してすぐのことでした。彼女はこれまでに、SVAや他の団体の読み聞かせの研修を受けたことはありませんが、生まれ持った才能と演技への情熱で自分自身でお話しの技術を磨いて来ました。
彼女は週一回は自分の生徒を図書館に連れて行き、読み聞かせをしたそうです。彼女が取り上げたのは『3びきのやぎのがらがらどん』、有名なノルウェーの民話です。お話大会用に、この民話をもとに学校にある材料を使ってオリジナルのエプロンシアターをやってみたい、彼女は思ったそうです。これは、絵本を使うよりももっと興味をかりたてる方法です。大会では、素晴らしい抑揚を持った彼女の声のトーンと表情が、物語の状況によって変化し、子どもたちを引き付けました。そして、彼女は2009年の優勝者に選出されたのです。
「何かをする時、それを完璧にしたいのです。」優勝してもなお彼女はお話の技術や知識をもっと向上させたいと言います。「私にはカンボジアや海外の図書館を見て回り、自分が知らない多くの活動を学びたいと言う夢があります。私の学校の図書館は本や教材の数に限界があるので、私が学べることはもっと他に沢山あると思います。」
彼女が将来どんな図書館員になって行くのかとても楽しみです。
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◆インターン報告◆
カンボジアに来て、約3週間がたちました。現在、私は「スラム地域の子どもの人権状況の把握、特に教育問題」に取り組むべく、移動図書館活動を通じて、プノンペン近郊のスラムを巡回しています。
私がこの3週間で感じることは、子ども達の絵本に対する知的好奇心の高さです。SVAの図書館車が来たのを見て、笑顔で駆け寄ってくる子や、率先して紙芝居などの読み聞かせの準備を手伝ってくれる子がいるのを見て、絵本をどれだけ楽しみにしてくれているかということを肌で感じました。
また、自由読書の時間では、絵本を音読しながら読む子もいる一方で、まだ文字を読めずに、パラパラめくりながら読む子もいます。移動図書館活動は、どちらの子どもにも有効で、読み書きが出来る子にはさらに学ぶ意欲を向上させ、まだ読み書きが出来ない子には、絵本という存在が識字へと導く良い機会になっていると思います。
「スラム地域の子どもの人権状況の把握、特に教育問題」に取り組むには、都市だけでなく、農村が抱える問題を知る必要がありますし、カンボジアの抱える歴史や文化、行政システムなども大きく関連しています。残り1週間で、これら様々な要因を包括的に捉え、私なりに考えていきたいと思っています。
横浜国立大学大学院(修士2年)
穴田 剛
「図書館ができてうれしい」これは、シェムリアップ(アンコールワットのある町)の、ワートチョック小学校の図書館建設現場で聞いた子どもたちの声です。
私が訪れた初日には、まだ建物しかなかった図書館は、数日の間に、250冊を超えるクメール語の民話や紙芝居、そしてSVAの「絵本を届ける運動」を通じて届けられた日本の絵本が書棚に並べられ、折り紙を使った装飾品が図書館いっぱいに飾られ、みるみるうちに、「子どもたちのオアシス」へと変化を遂げていく。子どもたちは自由に絵本を広げ、それぞれ絵本を音読したり、読み聞かせをし合ったりと、とても楽しそうである。“図書館はあって当たり前”の環境で育ってきた私にとって、この経験はとても新鮮で、改めて“図書館”の持つ意味を考えさせられています。
今回の研修では、「カンボジアの図書館の特徴/役割」についての現場の声に触れる事、そして“図書館支援を通じた国際協力“に関する理解を深めたいと考えています。残りの研修期間で、「カンボジアでの図書館支援―どのようなアクターが、どのようにして図書館支援を通じた国際協力を展開しているのか」に関するリサーチをより深めて行くとともに、この経験を日本でどう活かしていけるかのプランも考えていきたいです。
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◆SVAリーフレット2009年版がお目見え!◆
SVAカンボジアの4つの活動;図書館活動、学校建設、文化支援、スラム支援を個別に紹介したリーフレット(2009年改訂版)が、新デザインでお目見えしました。4つの活動それぞれに2008年までの活動の成果を盛り込み、日本語版、英語版の2種類があります。
皆さま、どうぞご活用下さい!
リーフレットをダウンロード
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