〜今月の目次〜

第9号 2007年2月28日


 ▼ 所長のミパド
 ▼ カンボジア・スラム
  ▼ 特別イベント@
  ▼ 特別イベントA
  ▼ 東京事務所より
  ▼ 宝物は本
  ▼ SVA100才コンビ大活躍 ?
  ▼ 夢の学校
  ▼ 学校建設+移動図書館活動
 ▼ デジカメ寄贈
 ▼ インターンの紹介
 ▼ 事務所の動き


悪化したカンボジアの自然環境を回復するためにSVAは2006年からベトナム国境沿いのスヴァイリエン州で植林事業を始めました。 本格的な苗木床を作り、灌漑水路や道沿いに木を植え、今まで5千本以上の木植えてきました。 そして、SVA事務所の環境も改善、美化しようと、2月6日には八木沢所長はじめコーディネーターからガードまで、みんなで半日かけて真剣に一本一本きれいにSVAガーデンを作り上げました。 予想以上きれいにできたので、皆な満足げに微笑んでいました。車両贈呈式のためSVA事務所を訪問した遠江四十九薬師奉賛会と曹洞宗東北管区教化センターの皆さんも感動しておいででした。 これからみんなで少しでもカンボジアを緑化することに努力したいと思います。では、SVAカンボジアNOW第9号をお送りします。

所長のミパド(ミッション、パッション、ドリーム)

ミパド+ワン(1)

ここ1年間、SVAカンボジア事務所の合言葉は、ミパド。ミッション(使命)、パッション、(情熱)、ドリーム(夢)に、何かが足りないと最近、考えていました。「愛」「勇気」「心」等、色々な言葉が、浮かんできましたが、一言、加えるなら「誠実」(オネスティ)ではないかと思いました。(横文字を並べて恐縮です)。ミパドは、一歩間違うと相手に対して、謙虚さを欠き、独善、自己陶酔、自己満足に陥る危険性を感じました。日本の国内であれ、カンボジアであれどこの国でも、人間として付き合う場合、事業を行う場合の基本は、「誠実」さ、にあるのではないかとカンボジアでの1年間の中で、様々な場面で学ばされました。

教えるとは、共に「希望」を語ること。学ぶとは、「誠実」を心に刻むこと。「誠実」とは、言ったことを成すとの意味。さらに言ったことを成して、実らせること。SVAの仕事は、国境を越えた様々な方たちの出会い、真心、絆、協力によって支援され、継続されていることを考えると「誠実」であり続けなればならないと思います。言うことは簡単かもしれません。言ったことを行動に移して、実践し、継続していくこと。これからもカンボジア事務所スタッフ一同、ミパド+1、愚直なまでに何事に対しても「誠実」であり続けたいと思います。

八木沢克昌

カンボジア・スラム

プノンペンのすべてのスラムの子どもたちに絵本を!!!

スラム図書館活動チームはこれまでT85スラムのコミュニティー図書館活動支援やプノンペン市内のスラム・貧困地域、6箇所への定期的な巡回図書館活動を行ってきました。さらに今月から、この2月22日より、750箇所を越えるといわれるプノンペン市内のスラム・貧困地域への移動図書館サービスを開始しました。2007年度は先ずそのうちの最貧困地域50箇所への訪問を目標にしています。

この日は朝8時30分に拠点のT85のコミュニティー図書館を全員バイクに乗って出発し、プノンペン市内の南部、プサー・ダム・トゥコウ区のダーム・スヴァーイ1,2と言うスラムを訪問しました。2つのスラムは隣り合わせにあり、両方で約140世帯あまりが湿地帯の上に高床式の家を建て住んでいます。ポルポト政権が崩壊した後、1980年頃から、スヴァイリエン州やプレイベン州の貧しい農村から移り住んだ人々です。湿地帯に野菜(空芯菜)を植えて、これを市場に売って生活していますが、最近このあたりの湿地帯を買った企業が埋め立てを始めたために、生活の危機に瀕しつつあります。

ダーム・スヴァーイ2スラムの住民委員長、チューン・ソーさんは集まった子どもたちを見ながら、「生まれてはじめて巡回図書館を見ました。スラムには多くの子どもたちがいますが、みんな初めての体験です。大人にとっても大変楽しいものですね。ぜひ、また来てください」との感想を伝えてくれました。この日は60人ほどの子どもたちが集まり、絵本の読み聞かせに聞き入り、絵本を手にとって1字1字声を出して読んでいました。

手束耕治

特別イベント@

移動図書館車贈呈式

曹洞宗東北管区教化センター創立30周年記念事業として、SVAカンボジア事務所に移動図書館車が贈呈されました。贈呈式は、2月23日、首都プノンペンにあるSVAカンボジア事務所にして行われました。 贈呈式には、曹洞宗東北管区教化センターの統監、早坂文明老師を団長に12名が参加されました。24日には、コンポントム州のタン・クロサウ村小学校でも移動図書館車活動のお披露目のセレモニーと実際の移動図書館活動が行われました。セレモニーには、コンポントム州の教育長はじめ、村人の大半の千人が参加し、一向を歓迎しました。子どもたちは、紙芝居やおはなし活動、生まれて初めて手にする絵本に目を輝かせていました。一行は、コンポントム州の地方の農村の典型的な悪路を1時間走り村に到着。四輪駆動車の必要性を身体で体験することになりました。移動図書館車として、カンボジアの農村の子どもたちに本を届けるために、また、一日でも長く走れるように大切に使わせていただきます。今回、移動図書館車の他に、カンボジア語図書3000冊、図書箱、文房具も贈呈して頂きました。曹洞宗東北管区教化センターの関係者、協力し て頂いた皆様に心より感謝申し上げます。

特別イベントA

遠江四十九薬師奉賛会車両贈呈式

3月22日、昨年、11月にカンボジア事務所に到着して既に活動に使用させて頂いていた四輪駆動の三菱バジェロの贈呈式が行われました。奉賛会を代表して静岡県浜松市の笛岡老師を団長としてSVA元理事の篠原老師、野村老師を含む7名が参加しました。車両は、遠江四 十九薬師奉賛会、なごみ会、愚労軽塾、長野県第一宗務所青年会の四団体の協力で、SVAカンボジア事務所に贈呈されました。昨年、11月にもなごみ会の代表がカンボジアを訪れて第一回目の贈呈式 を行いました。車両はSVAカンボジア事務所の伝統・文化活動、植林活動、学校建設、図書館活動等に活用されています。

カンボシアの農村部では雨期には、泥の道となり四輪駆動の車無しには、活動を継続することは出来ません。また、乾期でも遠隔地では、一般の車でも村に入ることが出来ません。カンボジアで支援活動を行う上で四輪駆動の車は、不可欠な足です。カンボジア事務所としては、実に10年間、新しい車を購入することが出来ずに、車両の老朽化に伴い悪路の続く長距離、遠隔地・僻地への移動の際のスタッフの身体、健康や命の危険に直面することもありました。カンボジアの復興支援活動を行うためにカンボジアの大地を一日でも長く走れるように大切に活用させて頂きます。奉賛会の皆様からの車両の贈呈に心より感謝申し上げます。

東京事務所より

日本でのお問合せ先は

大変ご無沙汰しております。元図書館事業課調整員の鎌倉幸子です。約3ヶ月ぶりにカンボジアに出張で戻ってまいりました。今回は今月号でも紹介されております車両の贈呈式に参列するため、そうして3年間図書館活動を展開しておりましたバンテイミンチェイ州の事業の評価をするために戻ってまいりました。

改めまして車両のご協力をいただきました、遠江四十九薬師奉賛会、愚労軽塾、曹洞宗東北管区教化センターの皆様に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

現在は東京事務所海外事業課でカンボジア担当をしております。カンボジアの活動などに関しましてご意見、ご質問がございましたらいつでもご連絡をいただければと思います。カンボジアに8年間いた経験を少しでも日本に還元できたらと思っております。報告会やイベントなど必要な時にはお声をおかけください。

これからも引き続きカンボジア事務所の活動へのご協力をよろしくお願いいたします。

東京での連絡先は以下の通りです。
電話:(03)5360-1233
ファックス:(03)5360-1220
メール:kamakura@sva.or.jp

宝物は本

カンボジアの子どもの宝物は本

「シウパウ、シウパウ、シウパウ」という声を聞いて、村人や先生たちである大人たちから歓声とどよめきが上がった。「シウパウ」とは、カンボジア語で、本の意味。カンボジアのコンポントム 州の農村の小学校の子どもたちに、「今、一番欲しいものは何か」と質問した答えが本だった。さらに、コンポントムの街から山奥に四輪駆動の車で、3時間走りやっと辿り着いた村の小学校でも同じように「本が一番欲しい」という答えだった。ここは生徒数119名。先生は二人の複式学級。1年生から4年生までしかない。僻地の極貧の村であることが村人の家や自然環境からも一目瞭然。現在、カンボジアでは教育省が中心となって、ユニセフ等の支援の下にチャイルド・フレンドリー・スクール(CFS)構想を推進している。全ての子どもたちが学校に通えるようにとの願いからだ。現実は、農村の中でも幹線道路から離れた僻地となると小学校も2教室、先生が2人という小学校が多い。

小学校といっても僻地の学校となると教室には、机と椅子と黒板。教科書が子どもたちには皆無。子どもたちは、黒板から先生が書いた文字をノートに写して暗記するのが一般的だ。折角カンボジア語の文字の読書きを勉強しても、読む本が農村には存在していない。学校教育にとっての基本の教科書が無い。本、文字を読む楽しみを知らない。文字を通して、本を通して新しい知識、世界を知る機会が閉ざされている。僻地の農村の多くでは、小学2年生の途中で、ドロップアウトしてしまう。最低限の文字の読み書きと算数が出来る程度。

カンボジアの小学校は、1年から6年まで。カンボジア全体で、小学校6年生を卒業できるのは、43パーセントにしか過ぎない。カンボジア全体の小学校で、小学校に井戸とトイレがあるのは57パーセント。2007年1月のカンボジア教育省の最新の統計では、全国で、15,000教室が不足している。

子どもたちにとって、食べるものよりも本が一番欲しいという答えは、新鮮な驚きであった。カンボジアや他のアジアの国の農村で、子どもたちの就学率の低さは、労働力とした必要なこと、親の理解の不足、また、貧困が原因であるとされてきた。しかし、こうした原因はあるのも否定できないが、学校が楽しい場所ではないこと。学ぶ喜び、夢や希望、新しい世界を知る喜び、感動がないことが子どもにとっては、一番学校に行きたくない原因。今から15年前、タイの小学生にとっても宝物は何かという統計があった。何と、一番は教科書だった。 また、バンコクのスラムの 火事の時、子どもたちが一番最初に持ち出すのは、教科書とノート、文房具の入ったカバンだった。大人たちは、テレビ、冷蔵庫といった財産だった。

アジアの農村の子どもたちは、国は変っても勉強がしたい。教科書が欲しい。本が読みたい、学校に行きたい、学びたい。本が宝物。子どもの教育の大切さは、理解しているつもりだったが、カンボジアの僻地の子どもたちの食べ物ではなく「本が欲しい」という声と笑顔に新鮮な驚きと教育の原点を感じた。子どもたちは、自分で本を買うことも、持ってくることも出来ない。未来の希望であり、宝である子どもたちに本を届けるのは、私たち大人の責任だと痛感させられた。

写真:「本が欲しいと手を上げて叫ぶ子どもたち」

八木沢克昌

SVA100才コンビ大活躍 ?

1月31日、ENJJ定期協議会開催

さる、1月31日、在カンボジア日本大使館にて日本国大使やJICA所長も出席し、計22団体51名が参加してENJJ(大使館、NGO、JICA、JBICの頭文字をとってENJJ)定期協議会が開催されました。この会議はENJJがオールジャパンとしてカンボジアの発展に貢献するために、ODA・草の根の経験や課題について意見、情報交換を行うことを目的に年1回ないし2回開かれてきたものです。

これまでの経緯ですが、1997年に在カンボジア日本NGOネットワーク(JNNC、Japanese NGO Network in Cambodia)が設立され、日本大使館との年4回の意見交換会を行うようになったのがその始まりです。その後、2002年7月の川口外務大臣の「ODA改革・15の具体策」を受け、7月22日に在カンボジア日本大使館、JICA、NGO間の定期協議会が提案され、現在のような形となったのは2004年8月16日の会議からです。定期的に会合を持ち、協働で話し合いを醸成してゆくために、定期協議会の下に、連携促進会議、5つの分科会(農業・農村開発、保健、教育、平和構築、人権)が設けられることとなりました。

さて、今回の定期協議会は「カンボジアで活動するNGOと大使館、JICA、JBICの連携強化」を目的に、連携のためには先ず相互理解、信頼醸造の基盤がなければ始まらないとの認識の下に、大使館、JICA、NGOより各1名が、NGOからはSVAの手束がコメンテーターとして全体の流れの仕切り役を務め、昨年とは趣向を変えて、プログラムの最初に団体紹介・自己紹介・活動紹介をじっくり1時間取りました。この1年間でそれぞれの団体・機関で人の出入りがあり、お互いの顔もよく知らなくては意思の疎通が難しいのはあたりまえだからです。自己紹介の後はくつろいだ雰囲気の中で活動報告、「ENJJ定期協議会のあり方について」自由な意見交換が交わされました。

さらに今回は、2時間の定期協議会だけでは真の意思疎通はまだまだ不十分との認識の下、史上初めての懇親会を行うことになり、ENJJの宴会部長の異名を持つSVAの八木沢所長が総合プロデュース・進行役に指名され、大使、JICA所長も引き続いて参加、総勢40人あまりが出席して大盛り上がりの会となりました。ようやく皆さんお互いの人となりがわかり、いいたい事が気負いなく面と向かって言えるようになったようです。

昼に夜に、会議に懇親会にSVA100歳コンビが大活躍した1日となりました!!!

手束耕治

夢の学校

カンボジアのモデル小学校の夢、二歩前進

2月1日から3日間、カンボジアの中部コンポントム州で、コンポントム州とシェムリアップ州の2007年の小学校建設候補の12の村の小学校の校長先生、村長、県の教育局、郡の教育局の担当者とSVAのカンボジア事務所学校建設事業 課と図書館事業課が中心となり「夢の学校」(ドリーム・スクール)の構想に関しての研修会が開催されました。小学校の建設は、「村の20年、30年後を考えて計画する必要がある」と校舎、教室の位置、図書室、運動場、校庭、国旗掲揚塔、学校林の位置、遊び場、トイレ、井戸、校庭の芝の活用等のデザインが活発に話し合われました。その結果とモデル小学校構想と「夢の学校」の構想にコンポントム 州の教育長も大賛成。早速、今年からコンポントム州で、SVAと協力してモデル作りを始めることを決定した。すでに建設の決定している村の小学校では、緻密な計画を立ての、学校全体の計画作りが始まった。早い村では、建設前の学校林のための計画的な植林も始まった。

また、翌週、早速プノンペンの教育省のナット・ブンルアン次官補にもこの結果を報告し、「夢の学校」構想を提案。この案に次官補も大賛成。次官補は、これまでも教育省でSVAの図書館活動に対する最大の理解者の一人でもあった。教育省の全国の小学校の土地及び設置基準を担当している局長クラスと担当官との会議をSVAと共催して全国の小学校のモデル作りを目指すことを約束してくれた。これで 州レベルのモデル、そして、いよいよ全国レベルでのモデル「夢の学校」作りへ具体的に二歩前進したことになる。これからが楽しみとなってきた。

八木沢克昌

学校建設+移動図書館活動スタート

遠隔地の子どもたちに本を

2月の上旬にコンポントムの山奥の村の小学校を学校建設事業課のスタッフと調査のために訪問した。その時に学校建設事業課は、年間200日も農村、僻地の学校を建設候補地 調査、建設の調整、監督等で訪問している話になった。その時小学校の訪問の際は、必ず移動図書箱を車に積んで、子どもたちに絵本や紙芝居を使い「おなはし」をして、さらに移動図書箱を使い移動図書館活動を始めようという話になった。担当は、運転 手さん。運転手のソカーさん、コルさん。運転手さんの休憩時間を使い移動図書館活動。燃料費の節約と人件費の節約。何といっても、僻地農村の子どもたちは、生まれてから絵本を実際に見たことがない。遠隔地、僻地の小学校には、子どもたち用の教科書がない一冊もない。文字を習っても、文字を読む機会がない。本が無ければ、文字を学ぶ喜びが半減してしまう。

2月21日に、試験的に運転手さんによる移動図書館活動をシャムリアップ州の農村とコンポントム州の農村の小学校で開始。子どもたちは、生まれてはじめて見る絵本に大感動。運転手さんたちも「家に帰ったら娘に父ちゃんは、運転手だけではなく先生になったと自慢できる」と嬉しそうだった。この様子を見ていた郡の教育局長は、「これは凄い」と絶句。さらにその夜、コンポントム州の教育長と夕食を共にしてこの話をすると「実は、私も田舎の学校を訪問する機会が多いので、これから自分の車に移動図書箱を積んで移動図書館を開始する」とのこと。「どちらがいい活動が出来るかSVAと競争しましょう」。「お金が無い。人が足りないは、 禁句」。「本気で知恵を絞れば何でも出来る」と所長からいつも言われていたが、この方法がやっと見つかったと学校建設事業課のスタッフと運転手さんたちも嬉しそうだった。いっそのこと事業課の名前を「ドリーム・スクール・セクション」と変えようかと真剣に考えている。これから試行錯誤を重ねて、専門の図書館事業課の力を借りてより本格的に活動を深めていく計画。

八木沢克昌

デジカメ寄贈

デシタルカメラ寄贈の御礼

毎回、SVAカンボジアNOWを通して、カンボジア事務所からの中古のデジカメの寄贈をお願いしていました。2月、SVA代議員の愚鈍道雄様から三台の新品のカメラを寄贈して頂きました。一台は、一眼レフのデジカメ。二台は、コンパクトタイプでした。その内、一台は、カンボジア事務所同様にデジカメ不足で困っているアフガニスタン事務所に寄贈されました。 また、最近、曹洞宗東北管区教化センターの東海様。STIVA(曹洞宗栃木県国際ボランティア会)様からもコンパクトデジカメ一台ずつを寄贈して頂きました。デジカメは、カンボジアでは高価で、平均的SVA職員一人分の給与以上に匹敵致します。フィルムの購入、現像等の経費の節減だけでなく、迅速な各現場の事業の記録、報告にも不可欠となっていました。この度の皆様からのデジタルカメラの寄贈に対して、心より感謝申し上げます。

インターンの紹介

山崎 晃、早稲田大学 政治経済学部 政治学科 2年

はじめまして、研修生の山崎です。早くも2週間が過ぎ、日々貴重な経験を重ねられることをとてもありがたく感じております。

私は「図書館活動とカンボジアの人々」を研修の中心テーマとしています。このテーマに関して私が調べたいことは主に二つあり、ひとつは絵本や図書館を取り巻く子どもたちや先生、図書館員たちの思いです。東京事務所で絵本の点検作業をさせていただいた際、この絵本はこれからどんな人々の手に渡り、どんな思いで読み継がれていくのだろうと思ったことがきっかけでした。

二つ目はカンボジアにおける図書館活動の特色です。『アジア・共生・NGO』を読んでいると、SVAの図書事業には国ごとに特色があると気がつきます。図書事業は山岳少数民族のアイデンティティーや、農民の自立といった問題と深く関わってきたのです。ではカンボジアの場合はどうなのか、できる限り自分の目で確かめたいです。

テーマの調査はこれから本格的になります。テーマ以外にも学ぶことは大変多く、とにかく色々なことを見、経験したい一心です。残りの2週間は前半の反省を生かし、さらに充実した研修にしたいと思います。


長島 ゆい、桜美林大学 国際学部国際学科 3年

その私のテーマというのは「学校建設事業に、様々な立場から携わる人びとの労働意識」というものです。私がSVAのいくつかの事業の中で、特に興味があったものが学校建設でした。ただ建物を建てるだけではなく、地域の、実際に学校を必要とする住民の参加を重視した参加型開発を行っているからです。そして、私が大学のゼミの中で一年間調べてきた「働くことの社会学」というテーマを結びつけて、このテーマが出来上がりました。

SVAの学校建設は、SVAスタッフの方々を始め、建設会社の労働者、地域から雇用される労働者、ボランティアとして参加する地域住民や子どもたち、校長先生や地域の代表者や僧侶などから成る委員会の人びとなど、たくさんの人びとが参加することによって行われています。それらの人々を役割ごとに項目に分け、アンケート調査を行い、それぞれが学校建設に参加することをどのように捉えているのか、どのような相違点があるのかを調べます。そして、人は何のために働くのか知るという、私の中の大きなテーマに対しての一つの答えを出したいと思います。

そのために学校建設事業課の方の現場出張に同行させていただいたり、学校建設を行う他のNGOを訪問して調査したりしています。自分の調査以外の面でも、様々な発見や驚きがあり、NGOやカンボジアという国自体についても、もっと知りたいと思うようになりました。そして、毎日学ぶことがあり、経験したことの全てが自分の成長に繋がっています。

このような機会を得られたこと、そして研修を支えて下さる多くの方々に日々感謝の気持ちでいっぱいです。残りの日々も大切にしようと思っています。

事務所の動き


  ■ 3月1日‐3日 カンボジア全国「おはなし大会」開催 SVA主催
  ■ 3月2日 桜美林大学学生サークルSFC、SVA事務所とスラム移転地訪問
  ■ 3月6日 ACCU、SVA事務所とスラム訪問
  ■ 3月5日‐8日 JICA事業評価チーム、バンティミエンチェイ図書館事業最終評価
  ■ 3月8日 国際婦人日(祝日)
  ■ 3月9日 月例コーディネーター会議、鎌倉送別会
  ■ 3月9日 山崎晃、長島ゆい、インターンシップ終了
  ■ 3月10日 鎌倉帰国会
  ■ 3月11日-12日 星野みゆき様、事務所とトウム・ビッチ小学校訪問
  ■ 3月11日-15日 解脱会様、スマオイン小学校贈呈式、ルンテア小学校地鎮祭、ロビエ小学校訪問
  ■ 3月13日 ENJJ人権GG分科会出席、手束
  ■ 3月13日-16日 地球共育の会・ふくおか、スラムでのワークショップ調整
  ■ 3月16日-26日 八木沢、総会・所長会議等で日本出張
  ■ 3月25日 鈴木新スタッフ着任
  ■ 3月27日-28日 サンタピアップみやぎボランティア会、事務所訪問、グオン・シエム小学校贈呈式


  ※ 各事業課ではデジカメ、ビデオカメラ、ノートパソコンなどが不足しています。中古でもお使いになられていないものがありましたら、是非、事務所で活用させていただきたいと思います。 寄付になる方は、東京事務所カンボジア担当の鎌倉幸子まで、ご連絡お願いいたします。

  ※ 配信お申し込み、取り止めは、SVAカンボジアの編集部にご自分のメールアドレス、氏名を書いて
下記アドレスに送付して下さい。

  SVAカンボジア事務所(担当:チェア・パル)
  P.O.Box 02, Phnom Penh Cambodia
  TEL: 855-23-219080
  FAX: 855-23-216924
  Email: sva.news@online.com.kh
  URL: http://www.online.com.kh/~sva

  SVA東京事務所
  カンボジア担当:鎌倉幸子
  TEL: 03-5360-1233
  FAX: 03-5360-1220
  Email: kamakura@sva.or.jp
  URL: http://www.sva.or.jp

  ※ SVAカンボジアNOWがインターネットで読めます。
下記のアドレスからどうぞ http://www.online.com.kh/~sva/newsletters